2014-01-01から1年間の記事一覧

江戸市中の「有田」 (2)

山本一力の「蒼龍」は磁器の絵付けの図案コンテストに挑戦する江戸・深川冬木の大工弦太郎を描く。 「新年初荷売出しの、茶碗・湯飲み。対の新柄求む。色遣い四ツまで。白無地焼物に描くに限る。但し焼物、寸法とも品には限りなし。礼金五両、ほかに一対焼く…

江戸市中の「有田」 (1)

1616年に朝鮮陶工李参平が肥前有田(現佐賀県)の泉山で良質の磁石鉱を発見して以来、有田、秘境大川内山に藩窯が置かれた伊万里は窯業の中心地となり、色絵磁器の優品を作ってきた。伊万里の港から積み出されたことから、この地方で作られた焼物全般は伊万里…

「美とはなんだろう?」

2000年八月から翌年六月まで朝日新聞の朝刊に連載された村田喜代子の『人を見たら蛙に化れ』は北九州の田舎町で開かれる市に集まる骨董を生業とする三組の男女の物語を北九州、山口、ヨーロッパを舞台に描く。村田はこの小説は「美とはなんだろう?」という謎…

「柿右衛門」原マスミ様式

江戸時代初期、初代酒井田柿右衛門が赤絵付けに成功して以来400年近く、乳白色の素地に明るい色絵を持つ柿右衛門磁器は広く愛された。日本の焼物の代名詞ともいえる柿右衛門が、大切な食器、高価な骨董、九十九神の宿る器、理想郷のシンボルなど、人々の…

長谷川路可の屏風絵「或る日の柿右衛門 」

江戸時代初期、初代酒井田柿右衛門が赤絵付けに成功して以来400年近く、乳白色の素地に明るい色絵を持つ柿右衛門磁器は広く愛された。日本の焼物の代名詞ともいえる柿右衛門が、大切な食器、高価な骨董、九十九神の宿る器、理想郷のシンボルなど、人々の…

小西来山の「女人形」(2)

江戸時代初期、初代酒井田柿右衛門が赤絵付けに成功して以来400年近く、乳白色の素地に明るい色絵を持つ柿右衛門磁器は広く愛された。日本の焼物の代名詞ともいえる柿右衛門が、大切な食器、高価な骨董、九十九神の宿る器、理想郷のシンボルなど、人々の…

小西来山の「女人形」(1)

江戸時代初期、初代酒井田柿右衛門が赤絵付けに成功して以来400年近く、乳白色の素地に明るい色絵を持つ柿右衛門磁器は広く愛された。日本の焼物の代名詞ともいえる柿右衛門が、大切な食器、高価な骨董、九十九神の宿る器、理想郷のシンボルなど、人々の…

十四代柿右衛門さんの最後の挑戦 29日NHKで放送

「有田焼・人間国宝 最後の挑戦~密着・豪華列車 知られざる舞台裏~」が4月29日(火)午前8:15-9:00、NHK 総合で放送される。 45分のドキュメンタリーは十四代柿右衛門さんが、遺作となったJR九州の豪華寝台列車ななつ星の為の洗面鉢、…

源氏鶏太作「十五代柿右衛門」

江戸時代初期、初代酒井田柿右衛門が赤絵付けに成功して以来400年近く、乳白色の素地に明るい色絵を持つ柿右衛門磁器は広く愛された。日本の焼物の代名詞ともいえる柿右衛門が、大切な食器、高価な骨董、九十九神の宿る器、理想郷のシンボルなど、人々の…

柿右衛門赤の科学、TV朝日で特集

3月2日(日) テレビ朝日系列局で18:30より「奇跡の地球物語 - 有田焼 柿右衛門 ~奇跡の赤に隠された秘密~-」が放送されます。 番組は赤絵具の原料である酸化鉄研究の権威、岡山大学の高田潤先生の解説、柿右衛門窯への取材で、酸化鉄の粒子が細かいほど…

彩壺会の鑑賞スタイル、科学者の眼

彩壷会とはなに?………………東京文科大学の心理学教室内にある陶磁器研究会の会員中で、鑑賞や蒐集に熱心な同人が寄り集まって、何か斯界に貢献し度いと謂うのが元で出来た会である。先其第一着手として、従来我国に皆無であった陶磁器の科学的賞鑑………………若し我…